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透明効果とその分割・統合について

Illustrator 9、Indesign 2.0 以降利用可能になった透明効果は、それまで Photoshop 等でしかできなかった複雑で繊細な作業を、元になるオブジェクトや画像に変更を加えることなく簡単に行うことができるようにし、多彩な表現の可能性を与えてくれていますが、反面、出力エラーになる、出力結果が元データと違っている・・・などのトラブルも発生しています。透明効果をトラブルなく出力するために、透明効果の処理過程や出力上の設定方法などについてよく理解しておくことが必要となります。

透明効果はどう処理されているか

透明効果を含むデータは、出力機に送られて処理される前に透明効果を含まないデータに変えられています。データは「不透明オブジェクトと透明オブジェクトの集合」から「不透明オブジェクトと透明に見える不透明オブジェクトの集合」に変えられています。出力機に送られる PostScript データ、EPS 形式で保存されたデータ、ともに既に透明オブジェクトは含まれていません。データに行われるこの変更は、従来からの PostScript 出力工程ラインに透明効果を含むデータを乗せるためには必須の処理となります。
もともと PostScript には「透明」という概念はなく、PostScript にプレビュー画像が付属した形式である EPS にも、当然透明効果を含めることは出来ません。この透明オブジェクトを不透明オブジェクトに変える処理が「分割・統合」です。この処理はプリント時、EPS保存時等に自動的に行われており、Illustrator 等アプリケーションのメニューコマンドとして「分割・統合」を実行する必要はありません。ただし、「分割・統合」に関わる諸設定はどれも出力結果に大きく影響を及ぼしますので、注意して設定する必要があります。

透明の分割・統合1

なお、EPS で保存された Illustrator のデータがすでに「分割・統合」されているという実感はないと思いますが、これは Illustrator9 以降の形式で保存された EPS には、「分割・統合」されたデータと透明効果が再編集可能な元データのままのものとがともに含まれているためです。InDesign など他のアプリケーションが利用する場合などは分割・統合されたほうが利用され、Illustrator で再び開く場合は、元データのほうが利用されます。
印刷用途のPDFとして「PDF/X-1a」という規格が広く利用されていますが、この規格に従って作られた PDF にもすでに「透明」は含まれていません。「分割・統合」が行われています。

透明の分割・統合2

透明オブジェクトは、「分割・統合」により不透明なパスオブジェクトとビットマップ画像とに置き換えられます。この二つの形式への置き換えバランスを決める設定が「分割・統合設定」、および「ラスタライズとベクトルのバランス設定」です。印刷目的の場合「分割・統合設定」は、「高解像度」に、「ラスタライズとベクトルのバランス設定」のスライダは一番右の「100」にしますが、因みに一番左の「0」にすると、全てがラスタライズ(写真化)されます。「分割・統合」により複雑で処理の重い EPS データが出来てしまう場合には、ドキュメント上でその部分を個別に選択し、このスライダの設定を下げて「分割・統合」する必要もあるかもしれません。

Illustrator の「ドキュメント設定」内「透明」にある分割・統合設定 (CS3)
透明の分割・統合設定

トラブル発生箇所への理解

データの出力トラブル・印刷トラブルの発生原因をつきとめたり、トラブルを事前に予防するためには、どこでトラブルが発生する可能性があるかを理解しておくことが重要です。透明効果に関しても同様で、その肝になるのが「透明の分割・統合」です。「分割・統合」に関わる設定がただしく行われているか、特色やオーバープリントの設定は「分割・統合」時、出力時に問題を起こさないかなどをチェックすることで、多くのトラブルは未然に防ぐことができます。

透明データのトラブル

特に以下の項目がトラブルの原因として重要です。

1. 作成されたデータの誤り

アプリケーションは作成されたデータを常に正しいデータとして処理します。特色の利用、オーバープリントの設定、ラスタライズ効果設定の誤り、透明の分割・統合設定の誤り等、正しく設定されていないと思わぬ結果となってしまいます。

2. 出力側の設定で発生するトラブル

出力側に渡されたデータがたとえ「正しい」データであったとしても、印刷上のトラブルを防ぐために出力側が元のデータ設定を変更して出力している場合が多くあります。当社でも次の設定変更が行われます。1. スポットカラーの「特色」を CMYK へ変換、2. EPS 保存時等にオーバープリント設定の破棄(可能な場合)、3. ブラックのオーバープリントのRIPでの自動処理。これらの設定選択はデータをそのまま出力する場合と修正して出力する場合のどちらがよりリスクが少ないかによって決まります。

3. RIPの処理過程で発生するトラブル

透明効果の「分割・統合」によりあまりに複雑なデータが出来上がってしまうことがあり、RIP が処理しきれずエラーになる場合や、本来ベクトルデータのみの部分が「透明の分割・統合」によりベクトル部分とビットマップ部分が接するデータに変換されたとき、両者の間に微妙な差ができてしまう場合など、その解消のため元データそのものの変更が必要になる場合もあります。

データ作成上の留意点

1. 「透明の分割・統合設定」は常に「高解像度」に (以下Illustrator CS の画面)

透明の分割・統合設定

2. 「ラスタライズ効果設定」も「高解像度(300dpi)」に

ラスタライズ効果設定

3. CMYK 4色印刷の場合のスポットカラーは「特色」から「プロセスカラー」に変更

特色をプロセスに

当サイトでの受注は、CMYK 4色の印刷物を基本としています。また、出力時の RIP 処理において特色版はプロセスカラーに変換される設定となっています。また特色は、透明効果等利用した制作物では、予期せぬ出力結果となる場合がありますので、スポットカラーは「プロセスカラー」としてご利用下さい。(オーバープリントと特色の説明参照

4. オーバープリント属性の確認

透明効果とは少しちがいますが、前記のとおり、当方では出力時 C0% M0% Y0% K100% のオブジェクトに対しオーバープリントが自動的にかかります。また、手動で設定された CMYK オブジェクトへのオーバープリント設定は、解除されることなくそのまま出力されます。(当方では、EPS 保存時等可能な場合には、特に指定がないかぎりオーバープリントは破棄します。オーバープリントに係わるトラブルが、多くは気づかないままこの属性を設定してしまったか、この属性をもったオブジェクトを流用してしまったかに起因するためです。オーバープリントを利用している場合は入稿時に明示ください。)オーバープリント属性は透明効果と係わって思いがけないトラブルを発生させることもあります。オーバープリントを混色目的で使用することはお避けください。
また、ブラックにオーバープリントがかかることから、ブラック指定のオブジェクトの面積が大きい場合、下地のオブジェクトとの関係によって、ブラックの色味に差が目立つ結果になる場合があります。大きな面積のブラックには、あらかじめ CMY に各 1% を入れることによって、ブラックの色味を変えることなくオーバープリントを解除できますので、出稿前にこの点についても確認しておいてください。(オーバープリントの説明参照

ブラックのオーバープリント

5. RIP 処理が重くなったり、エラーになりやすいデータ作成は避ける

「分割・統合」により予想以上に複雑なデータに変換される場合があります。EPS 保存時思いの外データサイズが大きくなっている場合やプリントに時間がかかる場合には、複雑に分割されて多数のパスオブジェクト、ビットマップ画像が生成されている場合があります。データ作成時にはこの点についても注意が必要です。

ブレンドオブジェクトに透明効果を設定した画像を重ねた例
複雑な分割

 

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